飛行機の上で地下鉄に乗る。
2007年 01月 21日
離陸後の、機内の話(20日の報告)。
サァは明るいのとガサガサするのでなかなか寝られず、モウロウとしながら遊んでいた。何をしていたかって、ペットボトルの蓋を開け閉めするとか、小さな袋の中身を全部出してまた入れてとか、単純作業をする力しか残っていないのが明らかな感じ。
となりのオジサンの靴を触りに行って笑いかけてみたり、ずーっと静かに遊んでいたけど、最後はもうダメで、抱っこで眠る。
が。体重がまだOKと思ってバシネットを借りたけれど、すでに体がつかえるほど狭く、寝返りすらできない。すぐに寝苦しそうにし始める。「それじゃあ」と、私の横に連れてきても、こちらも狭くてろくに眠れない。
仕方がないから、床に敷いた毛布の上に下ろす。安全上、本来は認められていないので、寝てしまうわけにもいかず、イギリス時間の夜中の2:00ごろから、映画を見て起きていることにした(緊急事態にすぐ抱っこできるように)。
ディカプリオ主演の『ディパーティッド』を見ようと思っていたら、吹き替え。「吹き替えじゃなぁ」と迷った末、疲れた頭に優しいのは邦画というわけで、『地下鉄(メトロ)に乗って』を選んだ。浅田次郎原作に、堤真一主演、他に大沢たかお・常盤貴子というのが魅力(あとあれこれ噂になってしまった岡本綾も主要キャスト)。
真っ暗な飛行機の中で、乗り慣れた都内の地下鉄に乗った気分になるとは、なんとも奇妙だ。でも出てくる駅に見覚えのある場所が多くて、これから帰ろうという私には、なかなかふさわしいセレクトだったのかもしれない。
周りの人はイヤホンをしているか寝ているかだし、暗いので、かなり映画館にいる気分に浸れる。すっかり入り込んで、ひっそりハナをかみながら見た。最近、邦画がんばってるなぁ。映画館に行って見るかといえばちょっと地味だけど。
終わったら明け方(日本は昼すぎ)。サァも明るくなる頃に目を覚ました。私の睡眠時間は3時間弱。でも渡英した時より、映画を見たぶん、充実といえるだろう。
成田に着くと、パートナーの家族と、私の姉夫婦が迎えてくれた。みんなの笑顔に囲まれて、サァはびっくりしつつも、それぞれの顔を眺めていた。パパとママに似た人がいっぱいでしょう。ふふふ。
人見知りの時期をすぎているせいか、実家に着くと、姉に遊んでもらってキャアキャア大喜びだった。両親にもすぐ慣れ、この調子なら、早いうちから預けて出かけられそうだ(笑)。
写真:我が家にはないFaxに夢中。
by lanolanolano
| 2007-01-21 07:58
| 邦画・ドラマ