バルセロナの空の下 4
2007年 04月 28日
明け方、ふたたびアクシデント。
旅先のホテルでベビーコットを借りるとき、たいていは無料なのだけれど、たまに有料のことがある。今回もそのパターンで、なんと1泊3,000円ぐらい。でもこれまで、せっかく借りたのに、寝付くまでは大人のベッドで、移動しても、夜中に起きると一緒に寝たがるというのがほとんど。なので今回は借りずに、サァと私と義妹の3人でダブルベッドに寝ていた。
が、いつもよりスペースが広いせいか、サァ、どんどん転がってしまう。そしてグイグイ義妹のほうに攻めていくので、私も半分寝ぼけつつ、自分のほうへ引き戻し、なぜかベッドの外側へサァを抱えて移した。「あ、これって危ないよな」と思ったのに、前日からの寝不足から、あっという間に意識が沈んだ。そして。
当然のように、サァがベッドから落ちた。その上まずいことに、サイドボードに顔をぶつけて、なんとまた、ほっぺたにアザを作ってしまった。それも2本(T〜T)。落下は想定していて、下にマットやクッションを置いたのに、まさか机にぶつけるとは(角が丸かったから、まだよかった)。目も近いし、怖いよー。
さて、今日はロンドンに帰る日。幸い、誰もスリには遭わずにすんだのだけれど、最後の空港へのタクシーで、ちょっとボラれた。空港へ入ったときはメーターが21を示していたのに、ターミナルに着く直前にドライバーがスイッチを切ってしまい、まるで「あれ?数字が見えない」というそぶり。そして「31ユーロ」と言うのだ。
「高すぎる!」と私。義妹も「メーターは?」と抗議。でも「電話で呼んだし、今日はフィエスタだし」というようなことを言う。レシートを求めると、「手書きでいいか」と一所懸命書いている。何の意味もない。でもあまりにていねいに、どこからどこまで、何時から何時まで乗ったと書いているので、なんだか根負け。子連れで怖い思いはしたくないし。
あぁ、スイッチを切った瞬間に、「ちょっと何なの?」と日本語でまくしたてるほどのパワーが欲しい。
でも、こんなことがあっても、スペインはやっぱり好きなのだ。英語より話せないくせに、なんとなく話したくなるスペイン語、漂うゆったりとした空気と時間。「スペインに転勤にならないかなー」と、まず起こりえないことを思ってみたりする。
またいつか、訪れよう。今度はどの町がいいかな。島でもいいな。
写真:グエル公園でスケッチをする学生。こんな姿がたくさんあった。
by lanolanolano
| 2007-04-28 23:24
| 旅